日本茶インストラクター「宇治茶魅力シリーズ」第二弾
1. 開催概要
日時:令和8年(2026年)8月29日(土)13:00~16:00
場所:JA全農京都 宇治茶流通センター
参加者:30名
- 開催趣旨:
宇治茶産の地力検証:緑茶の世界的ブランドである「宇治茶」産地(京都)で生産された和紅茶の飲み比べを通じ、紅茶分野においても本県産茶葉が全国トップレベルの品質とポテンシャルを備えていることを確認する
。 世界の茶文化との比較による宇治茶の再評価:世界三大紅茶との比較試飲を行い、宇治茶産地ならではの気候・風土や製造技術がもたらす和紅茶の独自の魅力を再発見・発信する
。
2. 茶話会構成:
【第1部】講演「紅茶の製造と日本紅茶のこれから」
- 講師:南山城村 茶生産農家 中窪 良太朗 氏
- 宇治茶産地における和紅茶づくりのポイント:
生産技術と品質決定要素:紅茶の品質は「①生産地の気候・土壌」「②茶葉の品種」「③生産者の加工技術」の3要素によって形成されることが説明された
。 宇治茶生産者のこだわり:摘採時期の見極めや、萎凋(いちょう)から揉捻(じゅうねん)へ切り替える最適なタイミグなど、現場の生産者だからこそ分かる繊細な品質管理について解説された
。 質疑応答:宇治茶の新たな挑戦としての和紅茶づくりに対し、参加者から熱心な質問が相次ぎ、関心の高さが窺えた
。
【第2部】茶話会・紅茶の飲み比べ
(1)比較試飲対象(宇治茶産地の銘柄と世界三大紅茶)
5つのグループに分かれ、宇治茶産地主要エリア(南山城村・和束町・宇治田原町)の和紅茶と世界の代表的な紅茶を比較試飲
| 分類 | 産地・銘柄 | 使用品種等 | 宇治茶産地・銘柄の視点/香気特徴 |
| 宇治茶(京都の紅茶) | 南山城村 | べにふうき | 宇治茶主要産地による和紅茶づくりの個性を実感 |
| 和束町 | さやまかおり | 高級煎茶・抹茶産地として知られる和束の技術が活きる一品 | |
| 宇治田原町 | さえみどり | 宇治茶発祥の地・宇治田原の茶葉による奥深い味わい | |
| 世界三大紅茶 | ダージリン(インド) | — | マスカテルフレーバー(際立った香気) |
| ウバ(スリランカ) | — | サリチル酸メチル香(特徴的な爽快感) | |
| キームン(中国) | — | 花香(華やかなオリエンタル香) |
- 茶葉:18 g/湯温:熱湯/湯量:900 mL/浸出時間:3分
(3)当日の様子と追加試飲
宇治茶の多様性を味わう試飲:決められた飲み比べに加え、京都・宇治田原産の「ごごう」をはじめ、他府県産(静岡・鹿児島)の紅茶も用意され、参加者は宇治茶と他産地との風味のちがいを多角的に体感していた
。 生産者との直接交流:講師の中窪氏が各テーブルを回り、宇治茶の栽培や紅茶加工に関する疑問に直接回答。和気あいあいとした雰囲気の中で宇治茶への理解を深めた
。
3. 成果と今後の展望(宇治茶の魅力再発見)
宇治茶ブランドの新たな可能性:緑茶(煎茶・玉露・抹茶)で培われた伝統的な茶栽培技術と宇治茶産地の特性が、高品質な和紅茶づくりにも力強く活かされていることが確認された
。 高い評価と奥深さの確認:世界三大紅茶の際立った特徴と並べても、宇治茶産地(南山城・和束・宇治田原等)の和紅茶はそれぞれの地域や品種ごとの個性が明確に引き出されており、参加者からは宇治茶が持つ総合力と奥深さに感銘を受けたとの声が多く寄せられた
。












