2022年1月17日月曜日

【活動報告】意外と知らない宇治茶の世界

第1部講演風景
講演会「意外と知らない宇治茶の世界」
◆日時  令和418() 13時~15時
◆場所  JA全農京都茶市場
◆参加者数 27名 他に支部役員13名 JA全農2名
◆講師 第1部 堤保三氏
   京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所主任研究員 
      第2部 林屋和男氏
    日本茶インストラクターリーダー、日本茶アドバイザー専任講師
◆演題 第1部「茶事雑感」
   ~茶の機能性最近の動き、全国茶生産の状況、茶研の研究紹介
          2部「日本茶の話~植物としての茶・飲み物としてのお茶」
※コロナ禍の現状であるため、受付にて体温チェックや手指消毒、体調チェックシート提出を行い、コロナウイルス感染拡大防止に努めた。

◆プログラム 司会進行:浅田 挨拶:仲井
講演第1部 堤保三氏  休憩換気(10)  講演第2部 林屋和男氏 
第2部講演風景

◆結果報告
堤氏の講演内容については、講演依頼でお伝えしていたように最近の情報にアップデートしたものにしておられ受講者も興味深く聞き入っておられました。茶種別生産量や府県別生産量の動向については特に近年変化が激しいので今後のインストラクション活動において有益な情報であったと思います。
林屋氏の講演内容においては、植物としてのお茶について深く考察できました。飲料としてのお茶についてはよく知っていたつもりでしたのでもう一つの面を再認識させていただけました。これもインストラクションの幅を広げてくれそうです。また、定説を覆すようなお話も聞けて、面白かったです。
質疑応答ではお二方に対し、活発に質問が寄せられ、予定時間を超えてしまいました。そのため講演会終了後も講師に質問される方が、多くおられました。
オミクロン株が感染拡大し始めた時期だったため参加者が集まるか不安でしたが、27名の参加者を募れました。(体調不良により当日欠席発生)参加者の方々には好評をいただけました。講師のお二方に対し、感謝申し上げ報告といたします。みなさま、ご参加有難うございました。

2021年12月7日火曜日

【活動報告】茶産地見学イン奈良~大和茶を訪ねて

日時 令和3年11月21日(日) 参加者27(京都府支部21 他支部・一般6)

茶産地見学IN奈良  宇治茶ブランドでもある大和茶について学ぼうと茶筅師の里高山竹林園、月ヶ瀬生産者の茶畑見学、大和茶発祥伝承地の仏隆寺拝観など、特別な深まる秋の一日を過ごしていただきました。
COVID19感染防止対策について・バス車内換気装置により、車内の空気を常に交換。車内ではマスクを着用にご協力いただきました。乗車前に検温を実施させていただきました。車内にアルコール消毒液を設置、乗車前に使用していただきました。座席は2シートに1人                              

◆生駒市高山竹林園
高山竹林園がある高山地区は、奈良県の最北端に位置しており、地場産業である竹製品(茶筅・茶道具・編針)の生産が古くから行われて来ました。特に高山茶筅は、全国シェアの90%以上を占めていて、国の伝統的工芸品にも指定されています。その世界に誇れる茶筅の制作の技を、奈良県高山茶筅生産協同組合のご協力で身近に学ぶ事ができます。
【まとめ】
<高山竹林園>茶筅にも流派やお点前によっていろいろな形がありました。茶筅師の制作実演も見学しました。一人で一日5本しか作れないそうです。高山茶筅に触れていただくために自分で点てるスタイルの抹茶体験。流派や、お点前は気にせず庭園を見ながら楽しんでいただきました。



◆月ヶ瀬生産者 上久保淳一氏の茶畑見学と大和茶の歴史や魅力について
プロフィール  日本茶インストラクター、手もみ茶製造技術者(教師)、全国手もみ茶品評会一等受賞  奈良市月ヶ瀬桃香野で古くから栽培されてきた月ヶ瀬地区のお茶と地域資源でもある茶畑景観を残していきたいとの思いから高齢化等により放棄される茶畑を継承し、奈良の美味しいお茶を届けるため、日々農業に励んでおられます。また、手もみ技術と文化を伝える活動にも取り組んでおられ、第25回全国手もみ茶品評会において農林水産大臣賞を授与され、全国手もみ振興会から関西で初の「茶聖(ちゃせい)」の称号を贈られています。
【まとめ】
<月ヶ瀬生産者 上久保淳一氏の茶畑見学と大和茶の歴史や魅力>日本茶インストラクターや一般の方が普段なかなか伺えない生産家の体験談を交えてとても興味深いお話をしていただきました。貴重な手もみ茶を振舞っていただきました。また上久保氏自ら目の前で焼いてくださったたっぷり餡入りのよもぎ餅と香高いほうじ茶を楽しませていただきました。参加者からはもっと話を聞きたいと言う声や若手で熱心に頑張っておられる様子が伝わり応援したくなりました。という声もありました。参加者からいろいろな質問もありあっという間の時間でした。



◆仏隆寺
嘉祥3(850)年、空海の高弟堅恵によって創建、本尊は十一面観音菩薩立像で聖徳太子の作と伝わる。七堂伽藍の立派なお寺で室生山の宿坊または隠居寺として重要な役目があった。大和茶の発祥地でもあり、空海が唐から持ち帰ったとされる茶臼も残っている。重文の「堅恵大徳の石室の入定所廊」は非常に貴重。春の千年桜や秋の彼岸花の寺としても有名。
【まとめ】
<摩尼山 真言宗仏隆寺>大和茶の発祥地でもあり、空海が唐から持ち帰ったとされる茶臼も残っていて その茶臼には、麒麟と牡丹の柄がありました。堅恵が入唐のとき徳宗皇帝から茶臼と茶の種子を拝受し、山内に苔の園という茶園をつくりました。残念ながらその茶園を見学することはできませんでした。なかなか自分では行けないところに行けて良かった。貴重な茶臼を拝見することができたなどの声をいただきました。


令和4年度事業に行う予定の事業について広く会員・一般の方々から、「こんな研修会があれば参加したい」というご希望をお聞きするアンケートをさせて頂きました。

【活動報告】硬い水?軟らかい水?お茶が際立つ硬さの話

日時 令和3年10月31日(日)13:30~15:30 場所 Zoom

§第一部 水についての講演会
講師 坂本曉夫氏 日本茶インストラクター協会大阪府支部長 農学博士
演題 硬い水?軟らかい水?お茶が際立つ“硬さ”の話
水を考える上での、陸羽の茶経の言葉の引用に始まり、世界の水の分布の理由・水の硬度の計算方法など、初めて知ることが多く、市販の水のペットボトルのラベルの見方なども紹介され、あまりにも当たり前にある水の存在を改めて考えさせられた。
最後に『水の硬度は「お茶の葉」と「水」との仲を取り持つトリックスター』と教えて頂き、第二部の実証実験へ繋いで頂いた。
※トリックスターとは『お茶の味を台無しにするか、美味しくするか』どちらにも、なる可能性がある。ということの意味のようでした。



§第二部 実証実験
玉露・煎茶・紅茶(和紅茶)、三種のお茶を硬度の異なる水(軟水は蒸留水、硬水はコントレックス・水道水は宇治市の水道水)で淹れ、その違いを検証。講師による講評を頂いた。三種のお茶は、ともに硬水(コントレックス)で淹れたお茶は甘味が強調され、水色も三種類のお茶と、三種類の水ですべて異なって浸出されとても興味深い実証実験が出来た。講師の先生から、世界で様々な水があるようにお茶も存在する。それぞれの地でお茶を美味しく飲めるよう、人が務めてきたのではとのお話を頂いた。


(写真上から、玉露、煎茶、紅茶 各左から 水道水、軟水、硬水)

実証実験へのコメント

ライブで人気投票実施
【まとめ】
当たり前に存在する水を考える貴重な機会と、テキストだけでしか知ることのなかった三種類の水による、お茶の浸出具合の差を知る貴重な研修会となった。
研修会の形は、初めてZoomのよるLive配信を試みた。
通信環境の違いで音声が途切れたり、参加者の見たい画面を見て頂けないこともあった。京都府以外からの参加者(遠くは北海道や海外から)がいらっしゃり、Zoomならではの、広範な参加者がおられ、今後の研修会の新しい形や課題を感じられた。

2020年12月10日木曜日

【活動報告】講演会「代々継承してきた宇治茶作り」


日時 令和2年12月6日(日) 1330分~15
場所 文化パルク城陽 第三会議室 
講師 太田博文氏 ㈱孫右ヱ門七代目代表取締役、元京都府茶業連合青年団 団長
演題 代々継承してきた宇治茶作り
0.受付
体調チェックシート提出、検温、スタッフ側もフェイスシールドやマウスガード着用
1.開演挨拶 仲井支部長
2.講演
演台にアクリル板クリアパネルを設置 
・講師の遍歴の紹介の後、城陽の碾茶の優位性を下記の点等で説明
  粘土質でなく砂地、斜面でなく平坦地、寒冷紗でなくよしず掛け等
・海外(欧州圏)における日本茶の評価
  日本人が想像する以上に日本事情に詳しい。日本文化をそのまま感じたい。
  イベントをする際は、変にアレンジしないほうが喜ばれる。
・日本茶インストラクターに期待
  お茶のオーソリティーなのだから、もっと自信を持ちドンドン出て行ってほしい。
・試飲抹茶の説明とこれからの出品茶について検証
3.試飲、質疑応答
 講師のこだわりの碾茶を挽いていただいた本簾御抹茶(出品茶)
 試飲の際、手指消毒、手袋着用などにご協力頂き、各自1セットを各自席で点てて自服
.閉会 
【まとめ】
  日本茶インストラクターや一般の方が、普段なかなか伺えない生産家の茶作りにかける情熱とこだわりについて、城陽の碾茶の優位性を交えて解説いただいた。一般の方も対象だと事前に講師に伝えていた為、インストラクターにおいては、周知の事も有ったかもしれないが、海外の抹茶事情については、自らの体験談だからこそのお話も聞けて大変興味深かった。御抹茶とお菓子をいただくと、その上質な香りと鮮やかな緑色に癒され、緊張が一気にほぐれた。太田氏への質問が次々に。時間一杯まで丁寧に最後までお応え下さった。

 




(講演会を終えて)
昨今のコロナ禍状況下に於いて、開催可否を大変迷いましたが、密を避け、感染防止対策をきっちりと施し実施すれば可能と判断。ほぼ定員の27人の方にご参加いただき、好評を得たようすで、とても有意義な時間となりました。久しぶりの皆さまの笑顔を見て、開催出来たことを嬉しく思いました。ご講演頂いた太田博文氏に感謝申し上げます。
(京都府支部)

2020年1月28日火曜日

【活動報告】宇治茶よもやま話~温故知新


日時 令和2年1月19日(日) 13時~15時30分
場所 京都府茶業会館、上林記念館(茶師の長屋門)
(重要文化的景観「宇治の文化的景観」に選定)
講師 上林秀敏氏(上林春松本店代表取締役、京都府茶業会議所理事)
演題 宇治茶よもやま話~温故知新

講演会前にウエルカムドリンクとして御抹茶と生菓子を提供、新春らしさと来場者の交流を促しました。
一、開演挨拶  仲井支部長
二、講演 (於京都府茶業会館)
 ⑴ 緑茶日本上陸
緑茶の日本伝来の経緯や広がりの状況の解説
   ⑵ 緑茶文化の発祥
      緑茶文化が生まれた経緯と権力者による庇護の状況の解説
   ⑶ 上林家、宇治へ
      上林春松本店の誕生のルーツを紐解く
   ⑷ 茶頭と上林家
      創業当時の茶師の中での上林家の役割の解説
   ⑸ 戦国武将と上林家
      戦国武将三傑との関係ついて解説
   ⑹ お茶壷道中
      お茶壷道中とはどのような背景、事業であったかの解説
   ⑺ 煎茶の発祥
      煎茶の起源、隆盛の解説
   ⑻ 現代の緑茶 ~温故知新~
      現在の緑茶の状況とこれからの緑茶について検証
三、実地研修 (於上林記念館)
京都府茶業会館から上林記念館に移動後、煎茶でもてなしていただき、ほっと一息。上林氏より記念館内の資料に基づき、講演内容の確認をはじめ、ルソン壺の来歴や豊臣秀吉の書状の見方等より詳細な解説をしていただき、様々な質問に答えていただいた。
四、閉会

【まとめ】日本茶インストラクターや一般の方にとって、普段なかなかうかがえない宇治茶師の起源や変遷を、宇治茶の歴史を交えて解説いただいた。前半部分については、インストラクターにおいては、復習のような内容であったかもしれないが、後半の戦国時代以降については、当事者である上林家だからこそ知り得るお話も聞けて大変興味深かった。講演後、著書のサイン会も開催したが、準備した著書が売り切れるほど関心を寄せておられた。定員30人を上回る方に参加いただき、とても有意義な時間となった。ご講演頂いた上林秀敏氏に感謝申し上げます。

※重要文化的景観「宇治の文化的景観」
平成21年に文化財保護法により、歴史的な街並みとお茶の景観地として、「宇治の文化的景観」が選定されました。本講演会で訪問した京都府茶業会館は近代茶業家屋の代表例、上林記念館の長屋門は唯一残る江戸期茶師の建造物として、その重要構成要素に指定されています。

2019年12月31日火曜日

【活動報告】お茶の安心安全と健康

お茶の安心安全と健康 
日時:2019年9月16日(月祝)13:00~15:00
場所:JA全農京都茶市場(京都府城陽市)
参加者:50名(会員・一般・支部役員合計)
講師:京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所 岡留和伸氏

お茶の安心安全と健康
1.お茶と農薬
残留農薬基準、農薬使用基準、
農薬取締法、農薬を使用する者が遵守すべき基準
2.お茶の病害虫
3.農薬をうまく使う
4.お茶の有機栽培
5.茶業研究所の最新研究

京都府支部では、日本茶は安心して飲めるということを消費者の方に正しく上手く伝えたいという声に応えるため、今回の講演会を企画。講師は病害虫防除の研究者である岡留氏にご依頼し、本研修会のために多数の資料をご準備いただきました。当日はパワーポイントで丁寧に説明していただきました。参加者は会員(京都、大阪、兵庫、奈良、岐阜、東京)、一般の方共に大変熱心に傾聴されていました。
さて、途中のティーブレイクでは、アンチエイジング効果があると報告されている高級碾茶の水出しを試飲、美味しいお菓子とともを楽しんでいただきました。緊張がほぐれ、ほっと一息ついていただけたのではないでしょうか?
また、宇治茶の強みである高品質被覆茶に含まれる機能性成分「ポリアミン(スペルミン等)」に関する研究にも取り組まれていることが紹介されました。
最後の質疑応答では、農薬が人間や環境に与える影響について様々な質問が出て、我々の身近な飲料であるお茶の安全性についての正確な知識を得ること、そしてそれを正しく伝えていく必要性を実感いたしました。
開催にあたり、講師の岡留様、JA全農京都茶市場の皆様のご厚意に心よりお礼申し上げます。