2023年11月6日月曜日

【活動報告】茶産地研修イン三重水沢

日時:令和5年10月28日(土) 8:30-18:00宇治駅帰着
この度、27名の皆様と共に茶の生産量第3位の三重県、北勢地域の中心地四日市市水沢町を見学。次に伊勢国一の宮にあたる椿大神社に参拝。恒例になった焼き物の産地は萬古焼きを訪れました。新型コロナウイルスが5類になって初めての産地研修会でした。手指消毒は行いましたが、マスク等は個人にお任せして実施しました。紅葉前でしたが、自然を大満喫する旅となりました。

◆四日市市茶業振興センター
演題:伊勢茶の歴史と現状について
講師:野村茂弘氏
(三重県中央農業改良普及センター普及員)
水沢地域では、平安時代に茶が利用された記録があり、古くからの茶栽培されていまいた。営利栽培は嘉永2年頃、宇治より茶種を取り寄せ始まったとのこと。江戸末期から明治初期に栽培面積・生産量・生産技術とも全国をリードする有数の産地となりました。広く利用されている防霜ファンは昭和45年で三重県で発明されました。昭和60年以降は大型製茶工場が増え、乗用茶園管理機導入で大規模経営が中心となり、小規模な自園自製農家が激減しました。

三重県の茶産地は、北勢(四日市市・鈴鹿市・亀山市)と南勢(松阪市・大台町)に分かれおり、北勢はかぶせ茶をと普通煎茶。南勢では煎茶と深蒸し煎茶を生産しています。かぶせ茶の生産は全国一位です。


講演のあと、センターのご厚意により二重被覆のかぶせ茶を試飲しました。5人1グループで代表がお茶を淹れ試飲しました。爽やかな甘みのあるお茶でした。試飲後、センターの方の案内で、茶園が見渡せるビュースポットまで散策。約15分坂を登ると、茶園の向こうに海が広がる素晴らしい景観でした。乗用式摘採機で刈られた茶園は、ほぼ秋整枝が終わっている模様でした。

◆椿大神社
鈴鹿山系の中央麓に鎮座する椿大神社は、往古神代、高山入道ヶ嶽、短山椿ヶ嶽を天然の社として、高山生活を営まれた国つ神「猿田彦大神」を主神としする伊勢国の一の宮です。大きな森に囲まれた荘厳な雰囲気を持つ神社でした。
昼食は名物「鶏めし定食」、本殿を参拝後、境内の茶室「鈴松庵」で薄茶を一服。大勢が一斉に押し寄せたため、一時大混雑状態に。多くの人はここで伊勢茶を購入しました。
大社前のカフェ椿茶園
 ◆ばんこの里会館
茶産地研修と併せて訪問している窯元、今回はばんこの里会館を訪れました。会館のすぐ前に萬古神社があり、歴史を感じました。萬古焼は、江戸時代中期に桑名の豪商・浅沼弄山が現在の朝日町小向に窯を開いたことに始まります。弄山は自身のいつまでも残るように「萬古」「不易萬古」の印を押しました。それが萬古焼の由来と言われています。
萬古焼には、食器や花器など生活を彩る器から工業製品の型まで多種多様なやきものがあります。先人達は各時代のニーズを捉える機知と高い技術力によって役300年の間、萬古焼の伝統をつなぎ日本有数の陶産地へと発展させました。現在、四日市と菰野町に100社を超える萬古焼の窯元や問屋があります。ここでは萬古焼歴史の展示、窯作品購入と、短い時間を有効に利用しました。
【おわりに】
鈴鹿の山に雲がかかり快晴とは言えませんでしたが、まずまずの天候でした。心配した帰りの渋滞もなく、スケジュール通りに行程をこなすことができました。皆さん元気よく活発に行動され、実り多い一日となりました。

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